「オンライン講座を作ってみたけど、どこで売ればいいの?」
「初心者でもちゃんと売れる方法ってあるの?」
そんな疑問を持っている方へ。
今や、オンライン講座は個人でも手軽に始められる時代ですが、「何を教えるか」以上に「どう売るか」が成功のカギになります。
実は、販売場所の選び方ひとつで、売れ行きも利益も大きく変わってくるのです。
この記事では、
- Udemyなどのプラットフォーム
- 自社サイトやLP
- SNSやLINEを使った直接販売
といった主要な「オンライン講座の売り方」を比較しながら、初心者でも着実に売上を作るためのステップを解説していきます。
初めてでも安心して始められるよう、具体例を交えてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
オンライン講座の販売方法は主に3つある
オンライン講座を販売する方法は、大きく分けて3つに分類できます。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分の状況やリソースに合わせて選ぶことが大切です。
① プラットフォームで販売(Udemy、ストアカ など)
プラットフォーム型は、すでに集客力のある場所で講座を販売する方法です。
Udemyやストアカなどに講座を登録することで、運営側が集客を担ってくれるため、初心者でも始めやすいのが特徴です。
メリット
- 自分で集客しなくても、プラットフォームの受講者にリーチできる
- 審査があるため、購入者側からの信頼性が高い
- 決済やシステム構築の知識が不要
デメリット
- 売上の30〜50%ほどを手数料として引かれる場合が多い
- 講座価格に制限がある(例:Udemyは2,400円〜24,000円など)
- 顧客リストが取得できないため、リピート販売が難しい
② 自社サイト・LPで販売(ペライチ、STORESなど)
自社サイトやランディングページ(LP)を使って販売する方法は、自由度が高く、ビジネスとして講座を育てていきたい人に向いています。
メリット
- 価格設定、販売方法、見せ方などをすべて自分で決められる
- 顧客リストを取得でき、ステップメールやアップセルが可能
- ブランド構築がしやすく、信頼性を高められる
デメリット
- LP作成、決済システム導入、メール配信などの準備が必要
- 集客も自力で行う必要がある
- 初期段階では「売れない期間」が長引くこともある
③ SNSやメルマガ経由での販売(LINE公式・Instagramなど)
SNSやメールリストを活用して講座を販売するスタイルは、個人起業家やインフルエンサーに多い方法です。フォロワーや読者との信頼関係をベースに販売できるのが最大の魅力です。
メリット
- フォロワーとの関係性を活かして、高単価商品でも売りやすい
- ストーリーや配信で講座の魅力を継続的に伝えられる
- LINEやメルマガと組み合わせることで自動販売も可能
デメリット
- フォロワーやリストが少ないと販売につながりにくい
- 仕組み構築(ステップ配信、リッチメニュー、LP連携など)に手間がかかる
- コンテンツ投稿や配信の継続が求められる
初心者におすすめの販売方法はどれ?
オンライン講座を販売する方法にはいくつか選択肢がありますが、初心者にとって大切なのは「今の自分に合った売り方」を選ぶことです。
ここでは、目的や状況別におすすめの販売方法をご紹介します。
短期で成果を出したいなら「プラットフォーム販売」
「まずは1本でも売ってみたい」「早く結果が欲しい」という方には、Udemyやストアカなどのプラットフォーム販売がおすすめです。
これらのプラットフォームは、すでに多くの受講者を抱えており、自分で集客しなくてもある程度アクセスが見込めます。
販売価格に制限はあるものの、最初の“売れる体験”を積むにはうってつけです。
また、レビューがついたり、受講者の反応が見えたりするので、今後の改善にもつながります。
長期的に利益を上げたいなら「自社販売」
「ブランドを育てていきたい」「講座の利益を最大化したい」という方には、自社サイトやLPを使った販売がおすすめです。
この方法なら、価格設定や販売タイミングをすべて自分でコントロールでき、受講者のリストも自分のものになります。
ステップメールやアップセル導線などを組み合わせることで、1人あたりの売上(LTV)を伸ばしやすくなるのも魅力です。
ただし、サイト制作や集客の仕組み構築など、やや準備に時間がかかる点は理解しておきましょう。
SNSフォロワーがいるなら「SNS販売」
「InstagramやLINEにフォロワーがいる」「すでに関係性のある見込み客がいる」という方には、SNSを使った講座販売が効果的です。
SNSの投稿やストーリーズからLINEに誘導し、そこから販売ページへつなげる流れは、今もっとも主流の手法の一つです。
また、ステップ配信や限定キャンペーンなども活用しやすく、信頼関係をベースに高単価商品も売りやすい傾向があります。
ただし、継続的に投稿や発信を行う必要があるため、「育てながら売る」長期戦のスタンスが求められます。
売れる講座の作り方と販売準備ステップ
販売方法を選んだあとは、実際に「売れる講座」を作っていくフェーズに入ります。
ここでは初心者でも取り組みやすい、3ステップの流れで解説します。
ステップ1|「誰に何を教えるか」を明確にする
最初にやるべきことは、「誰のどんな悩みを解決する講座なのか」を明確にすることです。
よくある失敗は、「自分が教えたいこと」から考え始めてしまうことですが、大切なのは**相手が“今まさに困っていること”**にフォーカスすること。
たとえば、「英語を教えたい」ではなく、
「転職活動中で英語面接に自信がない30代女性に、1日5分のスピーキング練習法を教える」といった具合に、状況×悩み×具体的な解決法をセットで考えると、ニーズに刺さる講座になります。
ステップ2|コンテンツを構造化して信頼性を高める
内容を思いつくまま話す講座よりも、整理された構造のある講座のほうが、理解されやすく、満足度も高くなります。
そのためには、モジュール(章)→レッスン(単元)という順で構成を組むのがおすすめです。
例えば以下のように分けると、学習の流れがつかみやすくなります。
- モジュール1:講座の概要と全体像の説明
- モジュール2:具体的な実践ステップの解説(3〜5回に分けて)
- モジュール3:よくある失敗とその対処法
- モジュール4:実践後のフォローや応用例
また、動画の長さも1本あたり5〜15分程度に分割することで、視聴完了率が高くなります。
ステップ3|販売ページ(LP)と決済の仕組みを整える
講座ができたら、次はそれを「売る」ためのページと仕組みを用意しましょう。
初心者におすすめのツールは以下の通りです。
- ペライチ:シンプルなランディングページをノーコードで作成できる
- Stripe:クレジットカード決済を簡単に導入できる
- BASEやSTORES:講座を「商品」として販売するEC的な仕組みが整っている
また、受講者がスムーズに申し込めるように、「講座の内容」「得られる成果」「対象者」「価格」「申し込み方法」などを、1ページでしっかり伝えることが重要です。
販売後にやるべきことと改善のポイント
講座を公開して「売って終わり」ではありません。
オンライン講座は一度作ったら終わりではなく、販売後の改善こそが本当のスタートです。
ここでは、講座の質と販売成績をアップさせるためにやるべき改善ポイントを解説します。
受講者の声を集めて改善点を洗い出す
まず取り組みたいのが、受講者からのリアルなフィードバックを集めることです。
方法としては、
- Googleフォームなどでアンケートを実施する
- LINEやメールで「講座を受けてどうだったか」を尋ねる
- SNSでの感想投稿をチェックする
などがあります。
受講者の声には、自分では気づけない改善点や、新しい講座アイディアのヒントが詰まっています。
「何が分かりづらかったか」「どこが特によかったか」などを分析し、必要に応じてスライドや説明を追加・修正しましょう。
また、ポジティブな感想は「お客様の声」としてLPに掲載することで、新規顧客の信頼獲得にもつながります。
価格・コピー・特典などをテストして最適化する
次にやるべきは、販売面の改善です。
たとえば以下のような要素は、**A/Bテスト(2パターンを比較して反応を測る手法)**で改善が可能です。
- 価格:3,000円/5,000円/7,000円 などの反応差
- キャッチコピー:問題提起型 vs ベネフィット訴求型
- 特典の内容:個別相談付き、テンプレート付きなどの魅力付け
- 申込期限:締切の有無でCVRがどう変わるか
最初から完璧を目指すのではなく、「出して→反応を見て→改善する」ことが、講座販売を成長させる最短ルートです。
よくある質問(初心者向けQ&A)
ここでは、オンライン講座の販売を始めるにあたって、初心者の方からよく寄せられる質問にお答えします。
Q. 無料で講座を売れる場所はある?
はい、あります。たとえば「STORES」や「BASE」などのECプラットフォームは、初期費用ゼロで講座を出品できます。
また、「ペライチ」などのLP作成ツールでも無料プランがありますので、そこに外部決済リンクを貼って販売する方法も可能です。
ただし、無料プランは機能制限がある場合が多いため、最初のテスト販売には向いていますが、継続的に販売するなら有料プランへの切り替えを検討するのがベターです。
Q. 動画がなくても販売できる?
はい、必ずしも動画である必要はありません。
スライド+音声、PDF教材、Zoom開催の講座など、形式はさまざまです。
特に最近では「PDF講座」や「ステップメール講座」といったテキスト型の商品も人気があります。
ただし、動画は視覚的な信頼性や説得力が高いため、可能であれば簡単なスライド録画などを取り入れることで、より反応が得やすくなります。
Q. どの販売方法が一番儲かるの?
「儲かる=利益が大きい」という意味で言えば、自社サイトやLPで販売する方法がもっとも利益率が高くなります。
手数料がかからず、顧客リストを資産として活用できるからです。
ただし、初心者がいきなり自社販売を始めても集客が難しいこともあります。
そのため、最初はプラットフォームなどを活用して「売れる感覚」を掴み、徐々に自社販売に移行するという流れが最も現実的で、結果的に「もっとも儲かる」方法になることが多いです。
まとめ|「自分に合った売り方」から始めよう
オンライン講座の販売にはさまざまな方法がありますが、どれが正解かは人それぞれ。
大切なのは、「今の自分の状況に合った売り方」からスタートすることです。
- まずは小さく始めてみること。たとえばUdemyなどのプラットフォームを使えば、すぐに1本目をリリースできます。
- 「売れる経験」を積むことが最優先。一度でも誰かに購入してもらうことで、自信も生まれ、次の改善にもつながります。
- 仕組みを整えれば、大きく育てられる。自社サイトやSNS販売にステップアップすることで、より高単価・高LTVなビジネスへと展開できます。
最初から完璧を目指す必要はありません。
「とりあえず売ってみる」ことから、すべてが始まります。
あなたの講座が、誰かの人生を変える一歩になることを願っています。
まずは一歩踏み出して、自分だけの「売り方」を見つけていきましょう。