「オンライン講座で稼ぎたいけど、具体的にどれくらい売ればどれくらい儲かるの?」
そんな疑問を持つ方は多いはずです。特に副業やスモールビジネスとして講座販売を始める方にとって、**「月10万円」**というのは現実的で、かつモチベーションの高まる目標です。
本記事では、「月収10万円を達成するには、講座をいくらで何本売ればいいのか?」という疑問にお答えするために、単価別のシミュレーション事例をご紹介します。
さらに、それぞれの売り方や講座設計のポイントも解説しているので、これから講座販売を始める方にとって、すぐに活用できる内容になっています。
「自分にもできそう」と思えるシンプルな計算と具体例を通じて、あなたの講座ビジネスの第一歩を後押しします。
なぜ「月10万円」が現実的な目標になるのか
副業として始めやすい「月10万ライン」
オンライン講座ビジネスを副業として始める人にとって、「月10万円」は非常にちょうどいい目標ラインです。なぜなら、生活が一変するような大金ではないものの、家計や自己投資にゆとりが生まれる金額だからです。
たとえば月10万円あれば、子どもの習い事や旅行、将来のための貯金にも余裕が出ます。精神的にも「成果が出ている」と実感しやすく、継続のモチベーションにつながる金額です。
さらに、「月10万円」は売上ベースでいえば、数本〜十数本の講座が売れれば到達可能なライン。時間や資金に制限がある副業プレイヤーでも、再現性を持って目指せる現実的なゴールなのです。
初心者が無理なく目指せる金額とは
はじめてオンライン講座を販売する方にとっては、「月にいくら稼げるか」のイメージが持ちにくいものです。最初から月30万円、50万円を狙うと、必要な販売数や集客量が膨大になり、途中で心が折れてしまうケースも少なくありません。
その点、月10万円は「やれば届きそう」という達成感と、「生活を支える副収入になる」という実用性の両方を兼ね備えています。さらに、講座設計や販売の基礎を学びながらでも、1〜3ヶ月の準備期間で到達することも十分可能です。
実際、初講座の販売でいきなり月10万円を超えた人も珍しくありません。小さな成功体験を積み、次のステップへ進むための第一歩として、ちょうどよい金額と言えるでしょう。
収益モデルの全体像(単価×販売数)
講座ビジネスの収益は、シンプルに「単価 × 販売数」で構成されます。たとえば、5,000円の講座を20人に販売すれば、それだけで10万円の売上になります。これは、1日1人に売れるペースです。
この「売上の構造」を理解しておくことは、戦略的な講座設計をする上で非常に重要です。
「どんな講座を、どのくらいの価格で、何人に売るか?」という逆算思考を持つことで、やみくもな行動を避け、最短ルートで目標に近づけるようになります。
収益シミュレーション①:単価1,000円×100本
低単価モデルの特徴と戦略
1本1,000円という低価格帯の講座は、「とにかく気軽に買ってもらえる」ことが最大の特徴です。ハードルが低いため、SNSや広告での反応率が高く、見込み客の“初めての購入体験”を生みやすい価格設定といえます。
戦略としては、「薄利多売」に近いモデルになりますが、重要なのは“リスト獲得用”や“フロントエンド商品”として位置づけること。ここで収益を出し切るというよりは、「この講座で興味を持ってもらい、次の商品につなげる」という導線設計が鍵になります。
また、購入者の満足度を高めておけば、ステップメールやLINEなどで上位商品の提案をしていくことで、LTV(顧客生涯価値)を上げることができます。
必要な販売数と集客手法の例
目標が月収10万円なら、単価1,000円の商品を100人に販売する必要があります。1日3〜4本の販売を目指すペースです。
低単価商品の場合、無料コンテンツと価格帯が近いため、集客量がものをいいます。おすすめの集客チャネルは以下の通りです。
- SNS(X、Instagram、TikTok)で日々の情報発信+リンク設置
- 無料PDFやセミナーとセットで「ついで買い」を促す
- 広告(特にFacebook広告やInstagram広告)で大量リーチ→MessengerやLINEへ誘導
また、1本売るごとにLINE登録者が増えていく仕組みにしておくと、顧客リストが資産として蓄積されていきます。
向いている講座ジャンルと内容
低単価講座は、悩みの「全体像」を把握してもらうような入門講座・概論講座との相性が良好です。以下のようなジャンルで実績があります。
- 「副業を始めたい人向けの最初の一歩講座」
- 「デザインツールCanvaの使い方 入門編」
- 「ChatGPTの活用法を10分で解説」
- 「3日で結果が出るSNS投稿テンプレート集」
共通しているのは、**“すぐに使える”“短時間で学べる”“安価だけど価値がある”**と感じさせる内容であること。
「この値段でここまで知れるの?」と感じてもらえれば、次の商品に自然につながっていきます。
収益シミュレーション②:単価5,000円×20本
中価格帯モデルの設計イメージ
5,000円の価格帯は、**「無料や1,000円の講座は卒業したいけど、1万円以上はちょっと怖い」**という層にぴったりです。特に、オンライン講座に慣れ始めた初心者〜中級者が手を出しやすい価格ゾーン。
このモデルの特徴は、「ある程度の専門性があり、かつ実践的で、効果が期待できる」という信頼感を与えることが前提になります。
たとえば「SNS運用の初級講座」や「副業の始め方講座」「簡単なWEB制作スキル講座」など、**「初心者向けだけど成果が出る」**というバランスが大切です。
動画本数でいうと、5〜10本程度(合計1時間前後)が多く、テンプレートやワークシートなどの「おまけ教材」が付くと満足度が上がります。
「教育×体験型」のコンテンツ展開
この価格帯では、ただ知識を提供するだけでは物足りなくなってきます。
重要なのは、**「できるようになった」という体験をセットにすること」**です。
たとえば以下のような設計が効果的です:
- 説明パート(インプット)→ ワークパート(アウトプット)→ 解説パート(答え合わせ)という流れ
- 講座の最後に「提出課題」や「フィードバックフォーム」をつける
- ワークに取り組むテンプレートや記入シートを提供する
このように、「学び→実践→成果確認」という一連の体験ができる講座は、単価5,000円でも十分満足され、リピートにつながります。
販売チャネルと販売戦略の例
この価格帯では、**“いきなり買ってもらう”のではなく“納得してもらってから買ってもらう”**設計が重要です。主な販売チャネルと戦略の例は以下の通りです。
- ステップメール+販売LPの組み合わせ
→ 無料動画やPDFで教育→ステップメールで価値提供→販売LPでオファー提示 - LINE登録者限定の「特別価格講座」案内
→ フロント商品として活用しやすく、信頼構築にも有効 - セミナーやライブ配信からの販売導線
→ ZoomやInstagramライブで価値を伝え、最後に講座を案内 - SNSでの実績投稿+講座告知
→ 受講者の成果やコメントを交えながら、自然に誘導する形が効果的
この価格帯は「無料ではないけど、すぐには買わない」層を対象にしているため、信頼構築と教育の設計がカギになります。
収益シミュレーション③:単価10,000円×10本
高単価でも売れる設計とは?
単価1万円の講座を10本販売すれば、月収10万円に到達します。一見シンプルですが、価格が上がるほど「売れにくくなる」と感じる方も多いかもしれません。
しかし、設計次第では高単価の方が“少ない労力で売れる”こともあるのです。
ポイントは、「高くても納得できる価値を伝えること」。
たとえば次のような要素があると、1万円の講座でも納得感を得やすくなります。
- 明確な“変化”がある(例:「3ヶ月で副業収入を得る」「30分でプロっぽい動画が作れる」)
- ステップが明確で、誰でも再現しやすい
- 実績や事例が豊富で、信頼できる
- サポートやフィードバックが含まれている
つまり、「この講座を買えば、自分にも成果が出せそう」と思わせられるかどうかが勝負になります。
信頼構築のために必要な施策
1万円という価格帯では、「この人から買って大丈夫かな?」「この講座、本当に価値あるの?」という疑念が大きくなります。
だからこそ、購入前に十分な信頼を積み上げる工夫が不可欠です。
以下のような施策が効果的です:
- 無料コンテンツで“価値ある情報”を提供する
例:無料PDF、YouTube解説動画、SNSでのノウハウ投稿 - プロフィールや過去の実績を丁寧に見せる
例:「累計3,000人に教えてきた」「有名企業との取引実績あり」など - 受講者の声やビフォーアフターを掲載する
例:「受講後、月5万円の副業収入が得られました!」などの体験談 - 本人の顔出し・声出しで“人間味”を伝える
→ 特に初心者層は、“誰が教えるのか”に安心感を求めます
単価が高くなるほど、「商品力」だけでなく「売り手の信用力」が問われるのです。
ステップメールやセールスページの活用法
1万円クラスの商品は、一度の投稿や一枚のLPだけでは売れません。
時間をかけてじっくり「教育→信頼→販売」のステップを踏むのが基本です。
代表的な流れは以下の通りです:
- 無料プレゼントやセミナーで見込み客を集める
- ステップメール(3~7通程度)で講座の価値や必要性を伝える
- 販売用のセールスページで最終案内・オファーを提示
- 申込期限や限定特典で“今すぐ”の動機をつける
ステップメールの中では、「なぜそれが必要なのか」「受講後にどう変わるか」を徹底的に言語化します。
また、セールスページでは**「こんな方におすすめ」「よくある質問」「受講者の声」など信頼を補強する要素を網羅**しておきましょう。
このように、1万円の講座でも「売る仕組み」を整えることで、10本販売という目標は十分に現実的になります。
収益シミュレーション④:サブスクモデルで毎月固定収入
月額2,000円×50名の安定モデル
「月額2,000円×50人」であれば、毎月の安定収入10万円が見込めます。
これがサブスクリプション型講座(継続課金)の大きな魅力です。
単発販売と違って、毎月ゼロから販売をやり直す必要がなく、「続けてくれる限り、自動的に収益が積み上がる」構造になります。
たとえば、オンラインサロンや定期講座など、月に1回〜4回程度の更新でも十分成立します。
コンテンツ提供の負担をコントロールしやすく、時間や手間のわりにLTV(顧客単価)が高くなりやすい点もメリットです。
また、「途中参加OK」にしておくと、ストック型のビジネスとして徐々に会員が増えていく仕組みが作れます。
サブスクに向いているコンテンツと構造
すべての講座がサブスクに向いているわけではありません。
サブスク型に向いているのは、以下のような特徴を持った講座です。
- 定期的にアップデートがある内容(例:時事ネタ、業界トレンド、SNSのアルゴリズム解説など)
- 少しずつ段階的に学ぶタイプの講座(例:英会話、筋トレ、マインドフルネスなど)
- 習慣化・継続が成果に直結するジャンル(例:ライティング練習、朝活、瞑想、マーケ実践報告)
また、サブスクでは「全体設計」が非常に重要です。以下のような構造にしておくと満足度が高まります。
- 月初に「今月のテーマ」を提示し、学びのゴールを明確にする
- 毎週1本ずつ動画やコラムを配信し、継続視聴を促す
- 月末に「ワーク提出」や「グループシェア」の場を設けて、参加意識を高める
このように、「ただ動画を送るだけ」ではなく、コミュニティや行動のきっかけをセットにすることで、価値を感じてもらいやすくなります。
「継続率」がカギを握る理由
サブスクモデル最大のポイントは、新規よりも「継続」のほうが売上インパクトが大きいという点です。
極端な話、10人が6ヶ月続けば、1人1万円×10人=10万円になる計算。
逆に言えば、どれだけ初月で集まっても、2ヶ月目に半分が解約すれば売上はガクンと落ち込みます。
だからこそ、「どうやって継続してもらうか?」が最重要テーマになります。具体的には:
- 初月から“元が取れた感”を感じてもらう設計にする
- 次月以降の内容を先出しして期待値を高める
- 参加者同士のつながり(コミュニティ)を強化する
- 月に1回「ライブイベント」や「特典動画」でメリハリをつける
継続率が高まれば、少ない集客でも売上が安定し、精神的にも楽になるのがサブスク型の最大の魅力です。
講座ビジネスで安定収入を得るための3つのポイント
① 最初は「ニーズのあるテーマ」から入る
「自分が教えたいこと」から考えると、思ったように売れずに苦戦するケースがよくあります。
オンライン講座で収益化したいなら、まずは市場にニーズがあるテーマを選ぶことが最優先です。
たとえば、「副業を始めたい人」「SNSを伸ばしたい人」「英語を話せるようになりたい人」など、“すでに困っている人が多いジャンル”を選ぶと、売れやすさが一気に上がります。
ニーズのリサーチ方法としては、以下のようなものがあります:
- SNSで「◯◯ 悩み」で検索して、実際の投稿を見る
- ChatGPTなどで「このテーマで悩んでいる人の特徴」をリサーチ
- 無料アンケートやモニター募集で事前に声を集める
「自分ができること」ではなく、「人に求められていること」から逆算する視点が、ビジネスとして安定させる第一歩です。
② 小さく作って、早く売って、改善する
完璧な講座を作ろうとして、何ヶ月も準備してしまう人がいますが、それではなかなか収益化できません。
むしろ重要なのは、“とりあえず形にして売ってみる”スピード感です。
たとえば:
- 最初はPDF1枚+解説動画1本でも販売OK
- 反応を見ながら動画本数を増やしたり、特典を加えたりすればいい
- 売れたあとで「受講者の声」や「Q&A」を追加してブラッシュアップしていく
オンライン講座の最大のメリットは、後からいくらでも改善できることです。
最初から完成度を求めすぎるのではなく、「売れるかどうか」をテストしながら作るほうが圧倒的に早く結果が出ます。
③ 集客と教育の仕組みをセットで考える
どんなに良い講座を作っても、見つけてもらえなければ意味がありません。
逆に、興味を持ってもらっても、信頼や価値が伝わらなければ購入にはつながりません。
そこで重要なのが、**「集客」と「教育」の仕組みをセットで考えること」**です。
例えば:
- SNSやブログで「悩みを解決する情報」を発信(=集客)
- LINEやステップメールで「なぜ必要か?どう変われるか?」を伝える(=教育)
- 信頼と理解が深まった状態で、講座の案内(=販売)
この流れを仕組み化しておけば、集客〜販売までを毎回手動で行わずとも自動化できるようになります。
売上が安定している人ほど、講座だけでなく、「売れる導線」を設計しているのです。
まとめ|「月収10万円」は分解すれば到達できる
最初の一歩は「逆算」から始めよう
オンライン講座で月収10万円を目指すのは、決して夢物語ではありません。
大切なのは、「感覚」で動くのではなく、数字から逆算して戦略を立てることです。
「1万円の講座を10本」「5,000円の講座を20本」「月額2,000円のサブスクを50人」——
このように、収益のシミュレーションを具体的にすることで、必要な行動量や講座設計がクリアになります。
副業レベルの収益なら、1日1件ペースの販売でも十分達成可能です。だからこそ、目標を明確にし、それを細かく分解して「今日は何をやるか」まで落とし込む思考が大事です。
あなたの講座に合った設計を見つけよう
月収10万円を稼ぐ方法は一つではありません。
大事なのは、あなたのテーマ・スキル・対象顧客に合った売り方を選ぶことです。
たとえば、ファンの多いSNSアカウントがあるなら、低単価モデルで広く届けてもいいし、専門性の高いスキルがあるなら、高単価やサブスク型で濃い顧客に絞ってもOKです。
「自分に合ったスタイル」「今のリソースで始められる形」を見つけて、まずは1本販売してみる。そこから改善を重ねることで、売上は着実に積み上がっていきます。
月10万円は、“やってみた人だけが到達できるリアルな目標”です。
この記事を読んだあなたが、今日から具体的な一歩を踏み出すことを願っています。